囲碁講座テキスト
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戦術と構想力

攻めと戦いの基本 第1章

大場と急場の違い

大場は、石の効率を上げるために打つ。
急場は、自分の石の効率を下げないために、また、相手の石の効率を下げるために打つ。
攻めと戦いは、必ず急場で発生する。
攻めと戦いを理解するためには、「白①」が、大場なのか急場なのか、違いを説明できなければならない。

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「白①」大場

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「白①」急場



【10 級までの考え方】 数的不利にならないことを優先

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「黒❶」大場

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「黒❸」急場


10 級までの考え方は、囲碁を単純化するために、数的不利(有利)という表現で説明してきた。
しかし、(上図)スベリを打つか打たないかは、考え方が全く異なる。
もちろん、どちらの打ち方も 100 点である。
大場と急場の違いとは何か、もっと具体的に考えてみる。



大場は分散、急場は集中

次は、黒番です。どこに打ちますか?

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大場は分散

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急場は集中


正解が碁盤全体に多数存在する場合は「大場」です。
それに対し、正解が碁盤の特定の部分に偏る場合は「急場」です。



大場より急場

囲碁では、大場より急場を優先して打ちます。
なぜなら、急場は、石の効率に大きな影響を与えるからです。



なぜ、「黒▲」を打つと急場?

普段、何気なく「黒▲」のスベリを打っているのではないだろうか。
実は、このスベリは、戦いを回避して、碁盤(空間)を狭くする意図がある。
「形を決める」とも言う。

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そもそも、布石の段階で、2 線に打つ目的は、眼形を作る(または奪う)ことである。
眼形を作ってしまえば、攻められない石となる。
しかし、「黒▲」の一手だけでは、眼形ができない。
「黒❶」と打って、初めて活き形となる。
だから「黒❶」は、急場である。
活きた石は攻められないので、非効率になることはない。

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逆に「白①」と打たれると、「黒▲」の 2 子に眼形がなくなる。
眼形がなくなれば、攻めの対象となってしまう。
でも、なぜ攻められては、いけないのか?

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仮に、「黒❷」のトビで逃げ、「白」のヒラキとなったとする。
左下の「黒 3 子」には、眼も地もない。
これから一方的に、白から攻められ、黒は逃げるだけである。
逃げるときは、ダメ場を走るので、大きな地を作ることは期待できない。
大きな地を作るためには、大場に打たなきゃならないが、逃げるのに必死で、そんな余裕はない。
囲碁とは、陣地の広さを競うゲームだが、非効率な石を多く打った方が負けるゲームでもある。

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「スベリ」を打たないと大場?

「白①」は、大場である。
「黒▲」が攻められるから、急場だと思うかもしれない。
もっとも、「黒▲」を逃げたら、急場になる。
だから、「黒▲」を見捨てれば良い。

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「黒▲」を見捨てる方法

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フリカワリ

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手抜き


「黒❷」は、「フリカワリ」か「手抜き」で「黒▲」を捨てれば良い。



「見合い」なら、急場ではない

「白⑥」は、右辺の黒陣で孤立しているので、黒は、攻めたくなる。
しかし「白⑥」の周辺は急場ではない。
次の黒の手は「黒 A」や「黒 B」などの大場を選択する。(下図左)
「白⑥(「白△」)は、両側に二間ビラキできるので、眼形に余裕がある。(下図右)

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右辺は急場ではない

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「C」と「D」が見合い



石がくっついたら、急場

もし「黒❶」とサンサンに打ったら、「白△」と間接的にくっつく。
白石と黒石がくっつくと、その瞬間、急場になる。(下図)
例えば「白②」などの大場に打ってはいけない。
「黒❸」と左下隅を連打されて、白石の塊が非効率になる。

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右辺は急場ではない

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「C」と「D」が見合い



打ち込んだら、急場

「黒❶」と打ち込んだら、その瞬間、急場になる。(下図)
例えば「白②」などの大場に打っては(一般論としては)いけない。
「黒❸」と左下隅を連打されて、白石(△)が分断(サカレ形)される。
「白 A」や「白 B」と打って、戦わなければならない。

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「白△」がサカレ形

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白は応戦する




戦いとは何か?

戦いとは、急場が連続する場面である。
急場とは、自分の石の効率を下げないために、また、相手の石の効率を下げるために打つ。
ずーっと急場が連続して発生することを、戦いと言う。



急場は、いつ発生するのか?

①ひとつの黒(白)石に、白(黒)石がツケ(間接的なツケも含む)てきた、または形の急所に打ったとき。
②同じ色の石が 2 個以上の塊で存在し、かつ、その石の塊が活きていない(眼が 2 つない)と、自分が判断したとき。



急場は、いつ終わるのか?

①同じ色の石が 2 個以上の塊で存在し、かつ、その石の塊に、眼が 2 つできる(活きる)だろうと、自分が判断したとき。
②2 個以上の塊の石を、自分が「捨てる(取られた)」と判断したとき。

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